Windows 11のエクスプローラーで使う右クリックメニューが新しくなり、表示する項目を自分で選べるようになります。
Microsoftは2026年10月23日に、この新しいメニューをWindows Insider(プレビュー版を試せるプログラム)のBetaチャネルにも公開しました。
この記事では、新しい右クリックメニューでできること、設定の場所、一般のパソコンでいつから使えるのか、今すぐ試す方法と注意点をまとめます。
- 右クリックメニューが刷新され、開くのが速く、項目を設定で選べるようになる
- 「送る」「印刷」などのオン・オフ、アプリが追加した項目の出し分けができる
- コピーや削除などを、アイコンではなく文字で並べるWindows 10風の表示も選べる
- 今はプレビュー版での提供で、一般向けの提供日は発表されていない
Windows 11の右クリックメニューのカスタマイズはいつから?提供状況
新しい右クリックメニューは、今のところWindows Insider向けのプレビュー版で提供されています。
Microsoftが最初に発表したのは2026年8月17日です。
Windows Insider Blogの記事で、大きく作り直した右クリックメニューをWindows Insiderに順次提供していると説明しました。
同じ日に公開されたExperimentalチャネル向けBuild 26340.9212のリリースノートでは、この機能は「順次提供」の項目に入っています。
このチャネルの多くの機能は、一部のInsiderから始めて徐々に対象を広げる方式で配信されます。
そのため、同じビルドを入れていても、すぐに新しいメニューが表示されるとは限りません。
続いて10月23日には、Betaチャネル向けBuild 26220.9757のリリースノートで、新しい右クリックメニューの提供が案内されました。
このビルドは、Windows 11のバージョン25H2をもとにしています。
一般のWindows 11ユーザー向けの提供日は、10月27日時点では発表されていません。
Microsoftは、Insider向けの機能は変更・削除されたり、Insider以外には提供されなかったりする場合があると案内しています。
新しい右クリックメニューでできること|Windows 11のカスタマイズ項目
新しい右クリックメニューの特徴は、「速く開く」ことと「中身を自分で決められる」ことの2つです。
Microsoftは、Windows 11の右クリックメニューが時間とともに項目が増えて動作も重くなったと認めたうえで、今回作り直したと説明しています。
メニューが速く開くようになる
最初に気づく変化は、メニューがずっと速く開くことだとMicrosoftは説明しています。
速くなった理由には、内部の改良に加えて、最初に表示する項目を整理したことが挙げられています。
アプリがそれぞれ項目を追加すると、メニューを開くたびに余分な処理が発生するため、項目の多さは見た目だけでなく速さにも影響するとしています。
整理された項目以外も、設定からすぐに表示させることができます。
設定の「Context Menu」ページで変えられる4つのこと
メニューの中身は、設定アプリに新しく加わった専用のページで変更します。
Microsoftの発表をもとに、変えられる内容を表にまとめます。
| 設定できること | 内容 |
|---|---|
| Windows標準のコマンドのオン・オフ | 「Send to(送る)」「Create shortcut(ショートカットの作成)」などを表示するかどうか選べる |
| 「Print(印刷)」の追加 | これまでのWindows 11の右クリックメニューになかった「印刷」を表示できる |
| アプリが追加した項目の置き場所 | アプリの拡張機能を、メインのメニューに出すか、サブメニューに入れるかを選べる。サブメニューごと非表示にもできる |
| よく使うコマンドの表示のしかた | 切り取り・コピー・貼り付け・名前の変更・削除・共有を、アイコンの列ではなく文字でメニューに並べられる。「プロパティ」を一番下に移すこともできる |
最後の項目は、Windows 10の右クリックメニューに慣れた人のために用意したものだとMicrosoftは説明しています。
アイコンだけの表示が分かりにくいと感じていた人は、Windows 10に近い見た目に戻せます。
発表は英語のため、表の日本語は内容を説明するための訳です。
日本語版の画面での正式な表記は、発表では示されていません。
Windows 11の右クリックメニューをカスタマイズする設定方法
新しいメニューが使えるようになったパソコンでは、右クリックメニューから直接、設定のページを開けます。
Microsoftの発表で案内されている流れは次のとおりです。
エクスプローラーでファイルやフォルダーを右クリックし、新しい右クリックメニューを開きます。
新しいメニューの一番下に「Customize menu」が追加されています。
これを選ぶと、設定アプリのページに移動します。
設定アプリの「Personalization」の中にある「Context Menu」のページで、標準のコマンドのオン・オフや、アプリの項目の置き場所などを選びます。
Betaチャネルのリリースノートによると、初めて新しいメニューを使うときに、カスタマイズの方法を知らせる案内(ティーチングチップ)が表示されることがあります。
使ってみて気になる点があれば、フィードバックHub(Windowsキー+F)の「Files, Folders, and Online Storage」から「File Explorer」を選んで送れます。
Windows 11の新しい右クリックメニューを今すぐ試す方法と注意点
一般向けの提供を待たずに試したい場合は、Windows Insider Programに参加する方法があります。
ただし、Microsoftは、プレビュー版は正式に発売されるまでに大きく変わる場合があると案内しています。
Windows Insider Programに参加する手順
Microsoftの「Get started with the Windows Insider Program」で案内されている手順は、次のとおりです。
Windows InsiderのWebサイトで、Microsoftアカウントを使って登録し、プログラムの規約に同意します。
「設定」の「Windows Update」にある「Windows Insider Program」を開きます。
この設定は、パソコンの管理者のアカウントでないと表示されません。
「Get started」を選び、登録したMicrosoftアカウントをつなげて、プレビュー版を受け取るチャネルを選びます。
規約に同意したら、パソコンを再起動します。
再起動後、「Windows Update」で更新を確認すると、選んだチャネルの最新のプレビュー版がダウンロードされ、インストールされます。
参加にはライセンス認証されたWindows 11が必要で、設定の途中でパソコンが再起動するため、作業中のファイルは先に保存しておく必要があります。
プレビュー版を入れる前に知っておきたいこと
プレビュー版には、正式版とは違う点がいくつかあります。
Microsoftの案内をもとに、入れる前に確認したいことをチェックリストにまとめます。
- 機能が変更・削除されたり、正式版に入らなかったりする場合があると理解している
- 開発中の機能は、日本語の表示が完全ではない場合があると理解している
- 一度入れたあとで別のチャネルに切り替えると、Windowsの再インストールが必要になる場合があると理解している
- 新しい右クリックメニューは順次提供のため、ビルドを入れてもすぐ表示されない場合があると理解している
なお、今回の発表はWindows 11についてのもので、Windows 10での提供には触れていません。
Windows 11の右クリックメニューの今後の見通し
Microsoftは、Insiderからのフィードバックをもとに、新しい右クリックメニューの改良を続けるとしています。
右クリックをより速く、予測しやすく、自分好みにすることが目標だと説明しています。
一方で、一般のWindows 11ユーザーに提供する日やバージョンは、10月27日時点では発表されていません。
Microsoftはエクスプローラー全体についても、動作の速さや安定性の改善を毎月続けていくとしています。
Windows 11の右クリックメニューは設定で自分好みにできるようになる
Windows 11の新しい右クリックメニューは、開くのが速くなり、表示する項目を設定アプリで選べるようになります。
標準のコマンドやアプリの項目の出し分けに加え、コピーや削除などを文字で並べるWindows 10風の表示も選べます。
今はWindows Insider向けのプレビュー版での提供で、一般向けの提供日はまだ発表されていないため、Microsoftの今後の発表を確認しながら待つのが確実です。

